SPY×FAMILY簡単感想

感想

最近アニメが放映開始したのに合わせて、積んでいた原作を全巻読みました。現在9巻まで刊行していますね。面白くて一気に読んでしまいました。

あらすじは

名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!

という感じです。

 痛快なスパイアクションものの話から、ほのぼのとしたホームコメディものの話、シリアスなバトルものの話まで幅広い話が読めるのが特徴で決して飽きさせず楽しめます。更に一つ一つの話の組み立てが丁寧、キャラの心理描写が緻密で、いい話だなと思わせる話の締め方をしていてクオリティが高いです。

 キャラクターがそれぞれ自分の正体を隠しながら生活しているので、そこから生まれるハラハラ感やすれ違いなどが起こるのも本作の魅力です。

 唯一心が読める娘のアーニャだけが、全員の正体を把握していて、色々フォローしようと頑張ります。しかしまだ子供でできることが少ないのもバランス取れているかなと思います。要所要所ではしっかり活躍できているのもポイント高いです。

 いわゆる疑似家族もので、仮初の関係を続けるうち、いつしか本当の家族の絆がというのが王道の展開です。この作品もその例には漏れず、仮初めの生活を送る中で、家族で共に試練を乗り越え、徐々につながりを育んでいきます。しかし決して陳腐にはならず、素直に感動できるストーリーになっています。先ほども言った通り物語、キャラの描写が丁寧で、展開に無理がなく、それでいて少しの驚きと無事に終わった安心感があり、そこが魅力になっているかなと。 最初は任務最優先だったのに、次第に良い家族でいるためにはどうすればいいかを真剣に考えるようになり、仮初めの家族のつながりに癒されるようになる展開がたまりません。非常に完成度の高いストーリーだといえると思います。

 キャラクターも表情がコロコロ変わり、常に任務や家族関係に一生懸命で魅力的です。スパイ、殺し屋、超能力者など非常に特殊なスキルを持っているためか、キャラクターのできることが多く、ストーリーの自由度の高さにつながっています。特に凄腕スパイの父、ロイド。できないことはないんじゃないかというくらい器用に色々こなします。色々トラブルが起こってもなんとかしてくれる安心感があります。殺し屋の母ヨルは、なんといっても身体能力の高さが魅力ですね。たいていの敵とのバトルはギャグにしてしまう程に強いです。それでいて性格は優しく、少し抜けているところも魅力的かなと思います。娘のアーニャは心を読んで皆の正体を知っているため、真実を踏まえて行動できるところがポイントですね。子供であるため、できることが少ないなかで懸命に自分のできることを探し、フォローしていくいじらしさが魅力的です。

 そのような魅力的な家族の周囲の人々も個性的でしっかり活躍の場が用意されており、そこもこの作品の魅力になっています。

 本当に楽しめる作品です。原作も現在9巻と比較的手が出しやすいですし、アニメもやっています。興味のある方は是非読んでみてください。アニメの紹介サイトのリンクを貼っておきます。

アニメ『SPY×FAMILY』
原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載中)のアニメ『SPY×FAMILY』公式サイト。10月7日(土)23:00よりテレビ東京系列ほかにて放送&大ヒット上映中
Bitly

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