あかね噺 簡単感想

感想

ジャンプ連載中、現在2巻まで発売しているあかね噺の感想です。

 

落語をテーマにした珍しい作品ですね。

しかし、作品の中で落語についての分かりやすい解説、落語の凄さが伝わりやすい演出がされているので、落語について良く知らないよという人でも楽しめます。

 

主人公のあかねが常に前向きで、落語に対して真摯なので、素直にあかねの成長を応援できる漫画でもありますね。

 

落語のためとあらば、どんなことでも一生懸命取り組み、自分の落語の糧としていくあかねの姿は、自分の落語の成長のために非常に貪欲で印象的です。

 

作品中、落語のためと師匠や兄弟子に言われ、落語と一見関係ないことをやらされても、あかねは決して腐らず、そして、妥協しません。

落語の技能を活かしながら、そのことに一生懸命取り組み、得たものを自分の落語に取り入れて、レベルアップさせていきます。。

 

とにかくあかねは、真っすぐで、ひたむきで、常に前向きに努力していきます。

そして問題を乗り越えどんどん成長していく姿は、とても清々しく、かっこいいです。

 

そんな魅力的な主人公あかねの成長がこの作品のメインですが、あかねを取り巻くキャラクターもまた魅力的です。

 

どのキャラクターも非常に人間的でありながら、行動理念に一本芯が通っています。

 

ああ、このキャラクターはこう考えたから、こういう行動をしたんだなというのが伝わりやすく、キャラクターがちゃんと生きている感じがします。

 

どのキャラクターも個性的で存在感があるところも、また、キャラクターにちゃんと血が通っているなと感じるところです。

 

この作品、実は1話だけ、主人公が異なります。

 

1話はあかねがまだ小さい子供のころで、あかねの父親が主人公として話が進んでいきます。

あかねが落語家を目指したきっかけも父親の見せる落語の凄さからで、この第1話ではあかねのバッグボーンについて語っていると言えますね。

 

この第1話で描かれるあかねの父親の物語が、あかねが落語家を目指すことに大きな影響を与えています。あかねの落語に対する姿勢の背景がこの第1話で垣間見える感じですね。

 

私がジャンプで掲載されたのを読んだ当時、結構衝撃を受けた1話だったので、是非その物語を読んでみてください。1話は公式HPで読むことができるそうです。

『あかね噺』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
『あかね噺』|その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。この究極にシンプルなエンタメに魅せられた噺家・阿良川志ん太と、その娘・朱音。真打昇進試験に挑む志ん太、その一席を目の当たりにした朱音が歩む、噺家の道は――噺家たちが鎬を削る本格落語ものがたり、開幕!!

もちろん2話からのあかねの物語もとても面白いので、興味を持たれた方は是非読んでみてください。まだ2巻までしか出ていないので読み始めるハードルは低いはずです。

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