この本のまとめ、超シンプルな投資法について最初に。
1 若いうちから貯蓄を始めて、定期的に続けること
2 会社の福利厚生制度や国の退職に向けての制度を活用すること。蓄えを増やし、税制上の優遇措置もある。
3 市場全体に投資するコストの低い「インデックス・ファンド」を資産タイプごとに選ぶことで分散を図る。
4 自分にあった資産配分を維持するために年1回見直す。
5 自分の決めた投資方法を守り、市場の値上がりや値下がりは気にかけない。一喜一憂して、売ったり買ったりすると経費もかかり、投資は失敗するだけだ。長期投資を心がけよう。
アドバイスはとてもシンプルですが、ここで大事なのが、一喜一憂しない精神と、周りの意見や雰囲気に流されない気持ちが必要となるということです。
これらのアドバイスをもとにやるべきことを私なりにまとめると次の通りです。
1 若いうちから貯蓄をして、投資の種銭を作る。
2 iDeCoやNISAなどの税制優遇策をうまく活用する。
3 株価指数、債券など分野ごとのインデックス・ファンドに分散投資する。市場全体に投資するコストの低いものを選ぶのが重要。
4 自分にあった資産配分になっているかどうか年1回見直し、調整する。これをリバランスという。配分が大きくなり過ぎたものを売り、配分が少なくなった物を買って、最初に決めた資産配分に調整する。
5 市場の動きに左右されず、ひたすら自分の決めた投資方法を守り、長期投資する。一度決めたインデックス・ファンドを定期的に積み立て投資する。ひたすら持ち続け、取り崩すと決めた時まで売らない。(リバランスの売買は除く。)
更にまとめると、
節約して投資のもととなるお金を作り、それでiDeCoやNISAなどの税制優遇策を使い、インデックス・ファンドに投資する。
年1回リバランスし、それ以外は売らずに持ち続ける。毎月決まった時に、決まった額を買い続ける。
この積み立て投資を続けることによって長期投資を目指す。
といった感じです。
非常にシンプルな投資方法ですが、市場が値動きする中、ひたすら一定のペースで投資し続けるのは結構難易度が高いことのようです。
株価が上がってきたら、誘惑に負けて、その株を高値で買ってしまい、株価が暴落すると、怖くなって、その株を安値で売ってしまう。
そのような売買をすることで、大損し、株式市場から退却してしまうという人が後をたたないということです。
株価が高騰しても、暴落しても、インデックス・ファンドを持ち続け、一定のペースで積み立て投資し続ける。そのような精神力が必要となってくるようです。
長期投資をするんだと決めて、どっしり構え、市場の上がり下がりに左右されないで投資を続けるということです。
私はそのためには、自分がどんな投資を、どんな目的で行っているのか、しっかり腹落ちするまで考え抜くことが必要だと思います。自分の軸がしっかりと定まっていれば、ぶれることは少なくなるだろうからです。
この本は投資のプロが、投資の大原則を、分かりやすくまとめています。これ一冊で投資において重要な原則は大体カバーできるのではないでしょうか。
興味がありましたら是非ご一読ください。
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