こちらも今期のアニメ化で積んでいた漫画原作を全巻読破しました。
独特のシュールなギャグでかなり笑える作品です。
阿波連さんのちょっとおかしな行動に対し、相手役のライドウ君がこれまた少しおかしい推論を展開していくといったツッコミ不在のギャグ漫画ですね。
二人のおかしなやりとりの末、ちょっと予想外のところへ決着するのがこの作品の最も面白いところです。それだけではなく、周りの人も含め、皆優しさと善意に溢れたいい人でとても暖かい雰囲気がある漫画です。登場人物は全員大体どこか少し変なのですが、悪意が存在しないので、話のオチは穏当なものとなり、安心して読むことができます。
阿波連さんとライドウ君の関係は、結構勘違いですれ違うこともありますが、根がとても良い人たちなので変にこじれることはなく、だんだん二人の仲が深まっていきます。
全体的にゆるい雰囲気ですが、阿波連さんとライドウ君が畳み掛けるように、怒涛の勢いでボケ倒していくので話の展開はのんびりしておらず、むしろ結構スピード感があります。
皆良い人なので修羅場はあまりないんですが、悩み事の解決など結構シリアスな展開も少しだけあります。基本的に暖かく、ゆるく、少しおかしい雰囲気に、ほんの少しのシリアス要素が物語の良いスパイスになっていて、ゆるい展開に癒されつつも、飽きることはない絶妙なバランスになっている作品です。
巻が進むにしたがって新キャラがどんどん投入されていき、阿波連さんとライドウ君の周りもどんどんにぎやかになっていきます。基本的に阿波連さんとライドウ君の二人の関係に焦点があてられていて、そこがぶれることはあまりないのですが、サブキャラが二人と関わり合うことで二人の世界が広がったり、二人の関係が進展したりします。サブキャラ同士の絡みが描かれることもあり、そのことでこの物語の世界がどんどん広がっていくのも、この作品の魅力の一つです。
阿波連さんとライドウ君、二人の関係が少しずつ進展していくところを見守るように物語を楽しむこともできます。暖かく優しい雰囲気の中で、ノンストップのギャグが楽しめるのもこの作品の醍醐味です。
心がほっと癒されるようなギャグ漫画を求めている方は是非この作品を読んでみてください。きっと満足できると思います。
最後にアニメの1話と公式サイトへのリンクを貼っておきます。
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