この本では一生お金に困らない5つの力を鍛えるための方法が載っているお金の勉強本です。
5つの力それぞれについて感想を書いていきます。
まず経済的に自由になるための基本として経済的自由の定義について書かれています。
経済的自由とは「生活費<資産所得」という状態です。
投資で得られる収入で生活費全てが賄える状態のことを指します。
経済的自由を目指すということは、
・生活費を減らす
・資産所得を増やす
この2つに取り組んでいくことです。
1 貯める力
この力を高めるためには生活の満足度を下げずに支出を減らすことが求められます。
ここで取り上げられているのは固定費の見直し
つまり、通信費、光熱費、保険、家、車、税金の6つの支出の見直しです。
通信費では格安SIMへの乗り換え
光熱費では電力会社の乗り換え
保険では保険の見直し(火災保険、対人対物の損害保険、掛け捨ての死亡保険の三つに絞ること)
家ではリセールバリューの高い家を買うか、賃貸に住むこと
車では買わない もしくは中古を購入
税金ではふるさと納税をすること、医療費控除の申請、扶養控除の理解を深める
ことを提案し、詳しく説明しています。
5つの力の中では一番やっただけの効果が出るので取り組みやすいとされています。私も携帯プランの見直し、保険の見直しを実行し、多少貯金額を増やすことができました。家計簿アプリを使うと自分の収入と支出のバランスが目に見えてわかるのでこの力を鍛えるのにはお勧めです。私はマネーフォーワードというアプリを使っています。
2 稼ぐ力
収入を増やす力のことです。次の2種類があります。
・安定性が高く、ディフェンスに優れた「給与所得」(会社などに勤務して得る収入)
・成長性が高く、オフェンスに優れた「事業所得」(副業などの個人事業で得る収入)
この2つをバランスよく増やしていくことが重要です。q
これらを増やすための方策として
・転職を活用して給与所得を上げる
・副業を小さく始めて事業所得を得る
の2つを挙げています。
更にSNSで情報発信することもお勧めされています。
転職活動をする際には転職エージェントを使うことをお勧めしており、給与が上がらなければ転職しなければいいという考えのようです。転職活動をして自分の市場価値を知るだけでも十分プラスになると述べています。
お勧めの副業についても例を挙げて説明しています。(せどり、アフィリエイトブログ、プログラミング、ウェブデザイン、動画編集など)
私はこの稼ぐ力については自分で実践できていません。転職エージェントに登録はしたものの、まだ転職活動はしていないし、勤務先が副業禁止のため、副業もできていません。副業に関しては副業解禁になった時に備えて、こうしてブログを始めてみたくらいです。
ただ転職での給与アップは友人が達成しており、転職エージェントを使ったらスムーズに話が進んだようですので、転職エージェントに登録して、相談してみるのは十分ありなのではないかと思います。私も近々転職エージェントを利用してみる予定です。
3 増やす力
働かなくても収入が入り続ける「資産所得」を増やしていかなければいつまでも働き続けなければなりません。経済的自由を手に入れるためには資産所得は必須で、これらの資産が増えれば、増えるほど経済的自由は近づくということです。
資産所得には大きく「配当&利子所得」「不動産所得」があります。
これらの投資にはリスクがあるので、まずは生活防衛資金を準備しなければなりません。
生活防衛資金とはリストラされたときや病気になって働けなくなったときなどに生活を維持するための資金です。
急なトラブルに対応できるなどのメリットもあります。会社員なら生活費6か月分、自営業なら生活費1年分が目安です。
準備の2つ目が騙されないために相場を知ることです。平均利回りが「年5~7%」が相場なのでこれを大きく上回るものは詐欺の可能性が高いということになります。
最後の準備が投資商品の種類と特徴を知ることで、株式、債券、不動産、コモディティ、預金の5種類を紹介しています。
そして何に投資すればいいかに対してはインデックスファンドをお勧めしています。
ファンド、投資信託とは「たくさんの投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が代わりに投資・運用する商品」のことでプロに任せる投資です。
投資信託は初心者にお勧めで、その理由は
①プロが運用してくれる。
②透明性が高い。
③小額から購入できる。
④分散投資でリスクヘッジできる。
などがあります。
それではインデックスファンドとはどういうものなのかというと、指数に連動するファンドのことです。指数とは日経平均などのことで、例えば日経平均連動のインデックスファンドなら、日経平均が5%上昇したら、自分の資産も5%上昇することになります。
指数に勝とうとするアクティブファンドというものもあるのですが、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは全体の10~30%しかありません。
インデックスファンドをおすすめする理由も3つあり
①小額から幅広い分散投資ができる。(リスクを下げられる。)
②圧倒的に低コスト。(運用手数料が安い。)
③大半のアクティブファンドに勝てる
です。
次にいつ投資商品を買えばいいかという問題ですが、本書ではドルコスト平均法をお勧めしています。毎月分散して金額を決め、投資していく方法です。
一気に100万円買うのではなく、毎月5万円ずつ買っていくやり方ですね。この方法で安くもないけど、高くもないところで買えたという状態に持っていくことが可能になります。
更に積み立てNISAを利用することもお勧めしています。
本書お勧めのインデックスファンドはアメリカのS&P500に連動したファンドです。日本と違いアメリカは右肩上がりに株価が上昇していっているので十分なリターンが期待できるからです。
その他、高配当株や不動産投資についても解説しています。
私は増える力については結構取り組めています。S&P500連動のインデックスファンドをSBI証券で購入しNISAで運用しています。アメリカの高配当株のETF、SPYDというものも同じくNISAで運用しています。
今、アメリカ経済が成長しているので、資産は増えていっていますが、2022年1月現在、ほんの半月くらい前まで、10万円プラスだったのが、2万円プラスくらいまで落ち込んでいるので、結構変動が激しいという印象です。
インデックスファンドへの投資がプラスになる確率が高いのは10年、20年継続して長期投資した場合なので、短期の上がり下がりに一喜一憂しても仕方ないらしいんですが、やはり気になりますよね。
自分のリスク許容度を考慮して投資商品を決め、上がり下がりあっても変わらず毎月コツコツ積み立てていける人が長期投資向きなのかもしれません。焦って売り買いする人は向いていないという印象です。
不動産投資に関しては私はやっていません。初期費用が結構かかる上、色々と手間暇がかかるからです。ちょっと自分には難しいと感じました。
投資には人それぞれ、向き不向きがあるので、自分の好みを考えつつ色々試してみるのがいいと思います。くれぐれもぼったくりにはあわないよう気を付けつつ。自分で納得したやり方で投資をするのが、成功するコツなのかも
と感じています。
4 守る力
貯めた資産を減らさない力のことです。
・詐欺、ぼったくりで資産を失う
・浪費する
・被災、盗難に遭う
・インフレで削れる
などのお金を失う状況を列挙し、説明しています。
・詐欺の手口を学び、被害に遭わないようにする。
・銀行、保険会社、証券会社の窓口に近づかない。
などの対策にも軽く触れています。
守る力については資産を減らすリスクがあることを常に意識して生活することが一番大事なのかなと思います。日々リスクについて学び、対策を講じていけば、被害に遭うことを減らせると思います。
5 使う力
使う力としてよいお金の使い方を紹介しています。
①寄付、プレゼント
②豊かな浪費
③自己投資
④時間を買う
の4つです。
①寄付、プレゼント
幸福の源泉は人・社会とのつながりです。自分のお金を自分が応援したいと思える「世の中をより良くするために頑張っている組織に寄付することを薦めています。日頃の感謝を伝えるために家族・友人にプレゼントを贈るのも最高のお金の使い方の一つです。
②豊かな浪費
心が豊かになる浪費のことで、自分はこれが好きと心の底から思えるものにお金を使うということ。決して広告に踊らされたり、見栄をはったりするのにお金を使ってはいけない。
③自己投資
自分の知識欲・好奇心を満たしながら、仕事を通じて社会に価値を提供していくという最高のお金の使い方の一つ。
④時間を買う
時短家電を買ったり、家事代行サービスを利用したりすること。お金を払うことで優先的にサービスを受けられることにお金を使う
使う力については色々実行しています。
家族の誕生日にプレゼントをしたり、NGOに寄付をしたり、自分の趣味にお金を使ったり、事故と投資として英語の勉強アプリにお金を使ったり、本を買ったり、時短家電を買ったりしています。
使う力については自分の価値観をはっきりさせ、それを踏まえたことにお金を使っていけばいいのかなと思います。後悔しないお金の使い方をしようということですね。
まとめ
以上5つの力をバランスよく鍛えていくことが大事とまとめられています。
この本の著者はYouTubeで配信も行っていてこの本に書かれているよりも詳しい内容を学ぶこともできます。動画一本20分くらいで結構詳しく学べるので、空き時間などのお金の勉強にお勧めです。ホームページにオンラインコミュニティリベシティもあるので興味のある方はぜひ。
お金の勉強の本ですが、著者はお金の話で誰かを妄信するのは良くない、最後は自分の頭で考えるべきだと言っており、私もそう思います。なので参考にはしても、無条件で受け入れることはしないよう気を付けています。最後にこれだけご留意ください。
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